概説
ダムの定義は各国により異なるが、国際大ダム会議における定義では堤高が5m以上かつ貯水容量が300万m³以上の堰堤を「ダム」として定めている。そのうち、高さが15m以上のものをハイダム、それに満たないものをローダムという。日本の河川法でいうダムとはハイダムを指し、これ以外の堰堤についてはたとえ「ダム」という名称が付いたとしても堰として扱われる。ちなみに、明確な定義が無かった時期は、山に接して設けられるもの・積極的に流水を制御できる堰堤をダム、堤防に接して設けられるもの・常に越水するなど受動的にしか流水を制御できない堰堤を堰として分類していた。しかし、堰の中にもダムと同様に洪水調節・流水機能維持を目的に積極的な流水の制御を行う施設も建設されるようになり、ダムと堰の区別が曖昧になってきた。これにより、明確な定義を定める必要性が生まれたと考えられている。なお、ダムを上流から見たとき、右側を右岸(うがん)、左側を左岸(さがん)といい、ダムの下流側の面を背面(はいめん)という。
ダムの目的は多岐にわたるが、主なものとしては治水目的(洪水調節)と利水目的(灌漑・上水道供給・工業用水供給・水力発電等)がある。砂防が目的の砂防ダムや鉱滓を貯留する鉱滓ダムは貯水機能を有さず、目的が全く異なるため、ダムとしては別扱いとなる。